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「物流ABCでつくる20の図版」で、1枚ずつ、具体的に説明していきます。(毎週更新)

2013年01月12日

図版1「1処理あたり時間」でいまの作業の速さを評価する



うちの作業は、客観的にみて速いだろうか、それとも、遅いだろうか?



遅いとすれば、どのくらい遅いのか?



「物流ABC20の図版でみる、物流センターの見える化」、最初のテーマとして、この「作業の速さ(生産性)の評価」という問題を取り上げてみましょう。





作業の速さを評価するためには、以下のことが必要になります。



1.評価対象とする「作業」を切り分ける



2.「速さ」すなわち1処理あたりの時間をとらえる



3.1処理あたりの時間を評価する基準値を定める





解説の前に、これらの処理を行って、作業生産性を評価をした結果表を見ていただきましょう。



登場する数字は、加工食品卸AC者の顧客配送を行う「AC物流センター」の実測データに基づくものです。
「1処理あたり時間」で評価.bmp





最初の「作業の切り分け」を行ったのが、表左に並ぶ「アクティビティ」です。作業コストをアクティビティ毎にコストを求めるのが物流ABCですが、この作業区分は、作業の速さすなわち生産性をみる場合にも使えるということです。ここに挙げたアクティビティは全てではなく、作業生産性を評価したい主要なものに絞り込んでいます。



2つめの「1処理あたり時間」、これも、物流ABC算定で必ず計算する数字です。計算の元になる「根拠データ」を表左側に示しました。



この「1処理あたり時間」の求め方は重要なところなので、少し詳しく解説しておきます。計算の元となる「根拠データ」は、以下のようにしてつかみます。 



 時間:作業日報から、今日このアクティビティに従事した作業者の作業時間合計をつかむ。



 処理量:今日のこのアクティビティの総処理量を、受注データや作業指示データからつかむ。



つまりここでいう「1処理あたり時間」は、総時間を総処理量で割って求める平均値なのです。個々の作業条件や作業者りスキルによる格差は均されており、また、「手待ち」や「迷う時間」「やり直す時間」など、実際の作業で発生している無駄もすべて包括した数字です。今の現場で、実際に、どれだけの速さで作業できているかという実態をとらえる数字だと言えます。





無駄や能力差をすべて包括した平均値は、実態を示す数字ではありますが「正しい数字」ではありません。正しい数字とはすなわち「本来、この時間でできるはずだ」というあるべき数字のことで、物流ABCではこれを「標準作業時間」として、別途実測を行って求めます。



標準作業時間の実測方法について、詳しくは別の節で解説しますが、アクティビティごとに実際の作業を観察して、無駄な動作(標準動作以外の動作)を除外した正味時間を計測し、これを処理量で割って1処理あたりに直します。ACセンターで実測した標準作業時間が、表中央に、1処理あたり時間と並んで示してあります。





この図版は、現在の作業の速さが「正しい数字」とどれだけ隔たっているかを見えるようにしています。「1処理あたり時間」と「標準作業時間」の隔たりの分だけ、いまの作業には無駄があり、改善余地があるということです。



通常、物流センターでこの計測を行うと、少ないアクティビティで2-3割、多いものは6-7割の時間が「無駄な時間」であるという結果が出てくるのが普通です。それだけ、作業改善の余地が眠っているということにほかなりません。



posted by uchida at 16:20| Comment(0) | 物流ABCでつくる20枚の図版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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